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Web版3C分析の『競合調査』の目的と、効果的な方法について
【Webコンサルティング_戦略】EC構築 コンサルティングレポート・コラム no.2
◎このコラムで伝えたいこと
- 競合調査の目的
- 競合調査の種類(WEBとリアル両方行う事が重要)
→今回はWEBの競合調査について紹介します。- 競合調査の方法
■Web版3C分析の『競合調査』の必要性と目的
競合調査とは、ライバルとなる会社の商品、サービス、サイトのデザインや機能を調査し、
自社より優れている部分や、特徴的な部分をみつけだすことです。
人は検索エンジンで平均5から8サイトを見て比較すると言われており、つまりユーザーは
商品をインターネット上で購入したり、申し込みや予約をする際、必ず他社競合と自社の
商品、サービスを比較しています。
実際のリアル店舗での比較以上に、Webではお客様はより厳しく比較している、ということが言えます。
その中で勝つためには、競合の良いところを把握し、それを超える必要があります。
そのため、競合のサイト・サービスにおいて、他社の優れている点、参考にするべき点、
優れていない点を比較し、サイト構築におけるコンテンツ、デザイン、商品の見せ方、
集客等のポイントを抽出することが重要です。
■競合調査の種類
競合調査はWebだけてはなく、もしもリアルの店舗がある場合はWebだけではなく、
リアル(店舗や配送サービス)において行うことも大変重要です。
なぜなら、競合においても、リアルでは実現できているのに、Webでは実現できていない
、ということがあるからです。
店舗の調査を含む、リアルの競合調査については、次回ご紹介します。
■「ジツザイ化」が競合調査の大きなヒントになります
また、競合調査をする場合、事前に「ジツザイ化」を行うと、より精度の高い調査が期待できます。
→ジツザイ化とは?というのも、ジツザイ化調査内で自社だけではなく競合においても、顧客がサイトのどこを見ているのか、
どんな言葉に反応し、どんな時に離脱するのか・・といった、サイト上での行動や気持ちが、
実際に生で比較をし、確認することで明らかになるからです。
その上で、サイトにおける重要なポイント、例えば、この商材は使用時の写真が多いほうがいい、
といったポイントを重点的に比較・調査が可能となります。
■競合調査の方法
<1:比較する項目を洗い出す>
可能ならまずジツザイ化を行い、ユーザーの導線と重視するポイントを明らかにします。
※例えば商品を選ぶにあたって、使用するシーンから探せることが重要、など。
競合におけるジツザイ化とは、ジツザイ化したユーザーに課題をだし、自社と競合サイトで
実際に自由に動いてもらうことです。
その際、実際の導線と使いにくい、使いやすい、心を動かされたポイント、話したセリフを
抽出します。
ECサイトの場合は、実際に注文テストまで行い、配送やサポートのサービスまでを
チェックすることがポイントとなります。
<2:比較ポイントをカテゴリにまとめる>
「商品の選び方コンテンツがある」「拡大画像は質感までわかるレベル」など、
ジツザイ化調査で明らかになったポイントを、「集客」「サイト設計」「商品説明」・・・
といった大きなカテゴリにまとめます。
■調査ポイントの一例
【集客】
・ どのような集客を行っているのか?(SEO、リスティング、アフィリエイト)
<サイト設計>
・サイトのコンセプトは何か?
・デザインの特徴は?
・ユーザーに与える印象は?信頼感はあるか?
・導線設計はユーザーのことを考えられているか?
【商品説明】
・ユーザーが納得するためのコンテンツがあるか?
・商品説明の魅力的な見せ方があるか?
・商品の違いがわかりやすいか?
【サービス】
・送料・配送日、返品は? ※ECサイトの場合
・どんなサポートがあるか?
・会員サービスとは?
・他社と比較して魅力的なサービスとは?
<3:比較ポイント毎に採点していく>
各ポイントを縦軸に、各サイトを横軸に設定し、ポイントごとに◎○△×と評価をつけていきます。
この評価には点数が振られており、全て合計すると100点になるように設定します。
最後にサイトごとに合計の点数を算出し、どのサイトが優れ、自分のサイトが
何社中何位かを明確にします。
点数化することで、自社が他社と比べてどの位置にいるのかが明確になります。
また、他社のサイトの良いところ・悪いところも明確になります。
今までは漠然と「A社は有名だし、サイトも綺麗だし参考にしたい」と考えていたのが、
実際はユーザービリティが悪かった・・ということも多々有ります。
■競合調査からわかること
競合調査では、ただ何となくサイトを見ていただけでは気付かなかった、
競合の弱み・強みを知ることができます。
例えば業界内でも顧客にも有名なAというサイトがあります。
その一方で、あまり知られていないBというサイトがあります。
例えばBのサイトでは、写真の使い方が効果的で、使用しているイメージが沸きやすく、
購入意欲が高まりやすい・・・といった様な場合もあるのです。
ただ、デザインが綺麗だから・・とか有名なサイトだから・・・という視点だけではなく、
常にユーザーの視点に立ち、ユーザーが求めている情報があるか?ということを
念頭に置いて調査することが重要です。
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